胸にささる本 2
こんにちは。
今日紹介したい本は・・・
『まほちゃん』島尾伸三著。
ご機嫌に遊ぶまほちゃんの姿を見守る親のあたたかな視線でシャッターがきられ、読み手もついつい目尻が下がります。
文芸・芸術家一家としての島尾ファンはもちろん、島尾家を知らない人誰もが楽しめて、愛されている写真集。
両親の島尾伸三、潮田登久子の作品集とともに、娘のしまおまほの著作物を家族という観点で一緒に陳列し、ときには大きくフェアを。
なかでもこの『まほちゃん』は長期にわたって共感を得ています。
「ガッシャーンッ」と聞こえてきそうな部屋の中に、「キャッキャッ」と笑い声も写っている。
ものすごくパワフルな歯磨き姿のまほちゃん。
幼少のころのまほちゃんの日常を撮ったもので、セレクションも絶妙でここまで和ませてくれる写真集はなかなかない。
出しっぱなしのおもちゃやお人形、本や洋服。
片付けなくたっていいのです。
ぐちゃぐちゃな生活、たんたんとした毎日が実はすごく面白いんだと気付きます。
それぞれ自分の幼少のころを想い出したり、我が子にカメラを向け始めたり、家族が愛しく見えたりするきっかけが生まれる本書。
子供のころのありのままの幸せな想いと大人になってちょっと考えの幅がふくらむ寂しさが、巻末のしまおさんのことばから感じられます。
10年後、20年後の家族像はどうなっているでしょう。
いまよりも、この"あたたかさ"が一層強く感じるようになっているかも・・・。
今後も、より多くの方に手に取ってもらいたい1冊です。
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